REITはその投資対象から大きく「総合型」「オフィスビル型」「住宅型」「店舗・商業施設型」「ホテル・リゾート型」「地域特化型」といったようにいくつかの種類に分けることができます。それぞれの種類によって当然特徴も変わってきます。
2012年7月現在、32ものREITが証券取引所に上場され取引されています。こうしたREITはすべて同じではなく、いろいろな投資対象や投資方針で運用されています。
ここでは、こうした投資対象・方針をいくつかの区分に分けて、それぞれの特徴などを見ていきます。
複合型REITは、特定のジャンルの不動産物件ではなく様々な種類の不動産物件を組み入れているタイプのREITです。オフィスビル、商業施設、住宅、ホテルといったいろいろな不動産に資産を分散投資しています。
>>複合型REIT
オフィスビルへの投資に特化したタイプのREITです。たとえば日本のJ-REITで一番最初に上場した「日本ビルファンド投資法人(8954)」は名前からもわかる通り、ビルに特化したファンドで、投資対象はオフィスビルです。
>>オフィスビル特化型REIT
住宅(マンション等)への投資に特化したタイプのREITになります。他のタイプのREITと比較して1物件あたりの規模が小さいため、保有する物件数が多く、1テナントによるリスクは分散されているといえます。また、景気動向の左右を受けにくい特徴があります。
>>住宅特化型・レジデンス型REIT
ホテルやリゾート施設などに特化したREITです。ホテルを運営している会社の業績に左右されやすいという特徴があります。ホテルのブランド力や収益性といったホテル運営会社の能力にも業績が左右されやすいREITであるといえます。
>>ホテル・リゾート型REIT
意外と思われるかもしれませんが、物流系のREITというものもあります。物流につかう倉庫やそういった関連施設に対して投資をするREITになります。特徴としては1物件あたりの規模が大きいという点です。テナントの入れ替わりは他のREITほど大きくないので安定しているともいえますが、そのテナントの退去が収益に大きな影響を与えるというリスクがあります。
>>物流型・ロジスティクス型REIT
REITは原則的に東京などの大都市圏を中心に投資する傾向がありますが、特定の地域に絞って運用されいてるようなREITもあります。福岡リート投資法人(8968)は投資を福岡に絞って運用しているREITです。
>>地域特化型REIT