REITは手軽に始められる不動産投資と評価されることが多いです。しかしながら、実際の不動産投資とREITでは様々な点が大きく違います。
特に、コスト等の面からREIT投資の方が不動産投資よりも圧倒的に優れているという主張もありますが、それは一部間違った部分もあります。
REIT投資と不動産投資を比較する場合、REITの方が優れる部分もあれば、逆に不動産投資の方が優れる部分もあります。ここでは、アパート投資やマンション投資といった不動産への直接投資とREIT投資の違いについて分かりやすくまとめていきます。
REITの方が不動産への直接投資よりも優れる部分というのは沢山あります。
と、こんな風にREITの方が不動産への直接投資よりも優れている部分が大きいです。それでは、直接投資にメリットはないのでしょうか?
不動産への直接投資を行うメリットは「レバレッジ効果」「投資した不動産を担保に次の投資をする事による資産形成」「所得の節税効果」といった強みがあります。
REITで不動産投資をするという場合、それはREITの運用者に全てお任せできます。それなりの運用・管理をしてくれるはずです。
その一方でアパート経営やマンション投資のように不動産を直接保有する場合はその維持管理を含めて自分で行う必要があります。もちろん、管理会社に委託することもできますが、まったく物件に関わらないというのは無理ですし、仮にそうすると管理会社にいいようにされてしまうリスクが大きくなります。
アパートやマンションを買って不動産投資をするというのであれば、不動産を経営するという意識を持って、不動産の運用、維持管理、入居率アップなどに頭を絞り、体を使っていくということを受け入れる必要があります。
また、不動産投資における物件選びは超難しいです。
不動産市場というのは基本的にグレーな市場です。「不動産市場の抱える問題点は不透明さとインサイダー」などでも書かれていますが、インサイダーは当たり前という市場です。
営業電話でお勧めの投資物件があります。などというようなセールスでくるような物件のほとんどはプロがいらないと判断した物件です。
「不動産投資で失敗しない」では不動産投資におけるリスクや選び方などが紹介されていますが、それだけ不動産投資は失敗する要因が多いということです。
特にその大きな原因が「物件自体」にあることが多いため、不動産への直接投資は物件選びを失敗すると、それだけで「積んでしまう」ような事態になることもあります。
売るに売れない物件を持ってしまい、その借金の返済の為に働くなんてバカな目に合うかもしれません。
一方のREITであれば、失敗をしても投資額以上の損失がでることはありません。
よほどの物件を見る目、それに自分自身の仕事(ビジネス)として不動産に関わっていくつもりが無いというのであれば直接投資よりはREIT投資の方が安心できるはずです。