NOI利回りの計算方法とREITの比較

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REITを分析する際には、REITの財務・運用のチェックも必要です。保有する物件は良かったのに、財務的にはボロボロで結局利益がでないなんてこともあるからです。ここでは、REIT(不動産投資法人)の法人についての見方を解説していきます。

NOI利回りとは?

NOI利回りとは、REITの資産効率性をみる指標です。企業の財務分析で利用する「ROA」に類似した指標で、賃貸物件から得られる総収益は運用資産(不動産)の価値に直してどの程度の利回りで運用できているかを分析するものです。NOI利回りが高いREITほど、より効率的な不動産運用ができているということになります。

NOI利回りは高いほど良い

基本的に、NOI利回りは「不動産をより効率的に運用できている」という指標となります。保有する物件の総額に対して何%の利回りを出せているか?という指標になります。

ちなみにNOIとは「Net Operating Income」の略で、不動産収入から各種経費を差し引いたリターンを意味しています。

NOIを高めるためには「収益性の高い不動産を取得(運用)する」「経費を下げる」の二つが大きな方法となります。

REITを評価する上でこうしたNOI利回りで比較するというのは、どれだけよい物件を持っており、それを効率的に運用できているか?というREITの基本能力を示す指標だと言えるでしょう。

ちなみに、株式投資においても企業の経営能力を見るものとして「ROE(株主資本利益率)」や「ROA(総資産利益率)」などの指標が重要視されています。
NOI利回りというのは不動産投資(REIT投資)におけるROEやROAだと言うことができるでしょう。

参考情報
ROA(総資産当期純利益率)とは
ROE(株主資本利益率)とは

 

REIT間でNOI利回りを比較する

REITの間でNOI利回りを比較する時には「同じジャンルのREIT同士で比較」することをお勧めします。

たとえば、住宅系とオフィス系であれば、それぞれのタイミングによって収益性は変わります。(一般に住宅系は安定傾向、オフィス系は景気動向で左右されることが多いです。詳しくは「相場環境・景気とREIT投資」も参考にしてください。)